交通まちづくり学研究会

研究会名称交通まちづくり学研究会 区分SPR-A[災研提案型]
委員長新田 保次 構成員39名(法人2社含む)
幹事長 石塚 裕子
活動目的・内容 交通づくりとまちづくりは密接な関連を持っているとの認識のもと、交通サイドからのまちづくりへの効果的なアプローチの仕方を、計画・設計・マネジメント技術の開発を通して図ること、あわせて交通まちづくりに関する最新技術に関する情報の共有化を行うことを目的に、下記の活動を行った。
前年度の活動

(1)研究会・セミナー等の開催
会員のみならず、一般研究者や市民も対象に研究会・講演会を、次のように開催した。

1) 2019年4月26日(金)第44回研究会・講演会 「富山市の都市交通政策と交通整備計画の実際」
・富山市交通政策課「富山市の交通まちづくりについて」話題提供
・富山市の交通まちづくり視察

2)2019年7月26日(金)第45回研究会・講演会
・秋山哲男氏「スマート化と交通社会の計画・制度・運用の地殻変動~フィンランド・エストニアを例に」講演

(2)勉強会、研修会
主に会員を対象に、新しい交通まちづくり関連技術を勉強するため、次のように開催した。

1)2019年4月12日(金)第3回勉強会 会員より話題提供 「 AI技術等による観光まちづくり」
2)2019年6月14日(金)第4回勉強会 会員より話題提供 「ウーバー+マイカーを使った公共交通空白地有償運送」 「MaaSについて」
3)2019年9月25日(水)第5回勉強会 会員より話題提供 「神戸三宮地下街(さんちか)におけるIoT(人流センサ等)、AIを活用したスマート空調制御をはじめとするエリアマネジメントの取組について」

3)2019年11月14日(木)第6回勉強会 会員より話題提供 「地球温暖化・脱炭素社会について」 「低炭素型交通~グリーンスローモビリティについて」

(3) サロンの開催
主に会員を対象に、交通まちづくり関連の時宜を得たテーマを発掘するため、次のように開催した。

1)2019年5月25日(土)第2回ワイガヤサロン 「みんなでワイガヤ“自転車力を活かしたまちづくり“」
・「私が考える自転車力」
・自転車マナーポイントについて~尼崎市での社会実験をもとに
・乗りはじめ自転車教育とインクルーシブサイクリング

2)2020年2月7日(金)第3回ワイガヤサロン
「みんなでワイガヤ“世界の交通文化とお国事情“」

(4) まちづくり視察
主に会員を対象に、まち・里文化づくりでユニークな試みを行っている地域を視察するため下記の取り組みを行った。

2019年10月19日(土)第1回歩いてまち・里文化探訪
「丹波篠山の地域活性化の取組み~古民家再生の宿泊施設」

(5)その他の活動
総会1回(7月開催)、幹事会等随時(メール審議を含む)

今年度の活動

【「改正バリアフリー法の”理念と実践”」講習会 実施報告】

〇主催:一般財団法人災害科学研究所 交通まちづくり学研究会

共催:一般財団法人日本福祉のまちづくり学会関西支部

大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター「障害ラボ」

後援:認定NPO法人 DPI日本会議、アクセス関西ネットワーク、国土交通省近畿運輸局、

公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団、公益財団法人関西交通経済研究センター

〇日時:2020年10月9日(金)13:00~17:00

場所:大阪大学中之島センター佐治敬三メモリアルホール/オンライン会議システムZOOM

〇参加者:会場参加(関係者含む)47名、オンライン参加者56名(関係者含む)、計103名

〇プログラム

13:00~ 開会挨拶  新田保次(大阪大学名誉教授)

【第1部】

13:10 講義1:改正バリアフリー法の意義と効果 新田保次

13:30  講義2:障害当事者からみた改正バリアフリー法への期待

尾上浩二(認定NPO法人DPI日本会議 副議長)

13:50  講義3:アフターコロナ社会におけるバリアフリー 三星昭宏(近畿大学名誉教授)

14:05~14:20  休憩

14:20  パネルディスカッション「マスタープラン・基本構想策定Q&A」

コーディネーター 石塚裕子(大阪大学)

パネリスト 大島明(国際航業㈱)、高橋富美(㈱建設技術研究所)、

土崎伸(オリエンタルコンサルタンツ㈱)、柳原崇男(近畿大学)

15:20~15:40   休憩

【第2部】

15:40  当事者の声を聴き、対話する(60min)

中西正繁さん(ケアの文化研究所 本人リサーチャー)

船橋裕晶さん(自立生活センターリングリング)

質疑応答

16:40  閉会挨拶 三星昭宏

〇テキストについて

講習会で使用したテキスト(定価1000円)をご希望される方は、下記へ、お問い合わせください。

一般財団法人「災害科学研究所」:saiken@csi.or.jp

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【第4回交通まちづくり学研究会「第4回ワイガヤサロン(延長戦)」】

◆日時:2020年9月30日(水)18:30~ オンラインにて

◆参加者:9名

◆今回の議論のテーマ

① 需要:コロナ後、リモート代替はどこまで可能?

交通需要減少-可能性と代替できる条件など

② 経済:低密度化と経済再生のポイントは?

密度を背景に成立した経済価値の見直しなど

③ 目標:持続可能な都市発展の将来像は?

◆意見の概要

■京阪電鉄の状況(K)

・運輸部門の業績は収益半減ペース。鉄道部門で利益は出ない。

※京阪グループ 2020年度第1四半期:運輸業全体 営業収益前年同期比45.4%減

・民鉄大手 3月△23%、4月△48%、5月△48%、6月△30%(緊急事態解除後も戻っていない)

・新幹線 3月△52%、4月△72%、5月△79%(GoToで戻る期待)

・通勤需要が戻らない 企業もオフィス費用軽減に走った。

・鉄道会社は99.9%の安全確保のため現場業務から業者選び、新しい技術導入に至るまで99.9%の品質をめざす風土。今回のことで「まずやってみよう」に変わった。

・鉄道事業では労働集約型のコスト構造のため、人件費削減がコロナ禍で課題。経営状況は鉄道依存率にもよるが、各社債券発行でしのぐ方向。

・京阪も鉄道だけでは厳しいのでまちづくり分野での収益確保を目指す。

・人々は人間的暮らし方に魅力を感じている。 都市開発も生活の向上に特色を持たせる戦略(ハードより人)が必要になっている。中長期再開発の見直しが必要だ。

※参考

京阪グループ 2020年度第1四半期の業績

運輸業全体

営業収益13,413百万円(前年同期比11,138百万円、▲45.4%減)

営業損失▲4,991百万円(前年営業利益4,760百万円)

https://www.keihan-holdings.co.jp/ir/upload/2020-08-06_kessan.pdf

■大阪文化の衰退(M)

・「高齢者・障害者」が心配。人のつながりを大切にする大阪だが、70代以上はほとんど動けていない。

・鉄道・バスはもう成立しないのではないか?⇒国が仕組みを考えるべき。

■移動の価値(N)

・運輸業もMaaSで努力が必要だ。混雑の時間的分散も考えられ、海外で導入されている混雑税の考え方(LOAD Pricing)なども検討すべき。

■自転車交通の増大(Fe、S)

・リモートワークで時間が生まれたことが大きい。その受け皿としてのまちづくりが必要だ。まちなかの自転車利用空間整備につながる。

・難波の交通量を2年前と比較すると、歩行者は平日1/3休日1/4と減っているのに対し、自転車は平日1.1倍、休日1.3倍に増加している。

・リモートワークで時間の豊かさが生まれ、都心オフィス床面積は減る。まちづくりの見直しが必要だ。

■都市内施設(Fm)

・神戸の竹中大工道具館の状況は40%程度来訪者減だ。来訪者の多くが自家用車利用のようだ。

■郊外の現状(M)

・能勢で国勢調査員をして高齢者、一人住まいが多いことを実感した。移動困難者が多いのだろうが自然と豊かさを持っていると思う。

■観光産業(I)

・ビジネスホテルは厳しい状況にあるが、リゾートホテルはにぎわっている。さらに東京GOTO参加で潤う。

■バリアフリー(I)

・コロナでの密防止はバリアフリーには好影響だ。今後のまちづくりが密から疎に変わればバリアフリー的に有利になる。

■近・中隣住区論(N) 資料の説明

・過去の近隣住区論を見直し、移動に新しい価値を付加することが必要

・道路網構成を3段階から2段階(幹線-区画)にして、400ha程度の住区を基本、内部は歩行者・自転車・公共交通中心

商業・社会サービス系施設は近隣センター再構築

・ハウテン(オランダ)のまちづくりが参考

■結び(O)

・需要変化が長期的に続くことを前提に考える必要がある

・都心部と郊外がセットになった生活圏を構築することで自律的な経済圏を構築できるか

・まちづくりの目標は、時間や自然の豊かさの実感ということだろう

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【第4回交通まちワイガヤサロン】

日 時:2020年8月6日(木) 18:00~20:00

話題:コロナパンデミック終息後の社会と交通まちづくり

コーディネイター:大島明(国際航業) 高野みのり(京阪HD)

プログラム

① 緊急事態宣言時の人流変化                          国際航業㈱

② アフターコロナ計画試案                           大島明

③ (仮題)運輸事業者の動き                               高野みのり

④ (仮題)今後のまちづくりのあり方                新田保次

⑤ 皆さんで討議                                                     会場全員

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「交通まちづくり学研究会 第16回通常総会」

日時:2020年8月6日 20時~

議題:第1号議案 2019年度活動及び決算報告

第2号議案 2020年度活動方針及び予算

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【2020年度活動予定】

①交通まちづくり学講演会/講習会

広く研究者・技術者・学生・市民を対象として、交通まちづくりに関する時宜を得たテーマに関する専門的知識・技能を提供する講習会・講演会・シンポジウム等を年2回程度災害科学研究所と連携して開催します。

②交通まちづくり勉強会

急激に進む人口減少・超高齢社会化の課題や自動運転などにみられる新しい交通関連技術の動向を取り込んだ、これからの地域における交通まちづくりのあり方について勉強、考察する勉強会を適宜開催します。

③交通まちワイガヤサロン

交通まちづくりに関わる話題提供をもとに、気軽に自由にワイワイガヤガヤと意見交換ができるサロンを年2回程度開催します。

④歩いてまち・里文化探訪

健康増進と親睦も兼ね、まちや里の歴史・文化を年1~2回歩いて訪ねます。

⑤通常総会、幹事会

 

研究会からの
お知らせ
「交通まちづくり学研究会に入会を希望される方へ」
入会を希望される方は、下記までお問い合わせください。なお、年会費は、2000円です。
問合せ先:新田保次(代表) yasnitta@hcn.zaq.ne.jp