日本経済新聞の記事から

池上彰の大岡山通信若者たちへ
新しく踏み出す君に(39)目標は常に実力より高く H27.4.6

彼<NHKニュースウォッチ9 前キャスター・大越健介氏>は少年時代から大学まで野球に打ち込んできました。その彼が高校時代に監督から教わったことをコラムの中で披露しています。
〈平凡な内野ゴロを打ってしまったとき。・・・そこで口を酸っぱくして言われたのが、ベースの2~3メートル先をベースと思え、という言葉です。ベースそのものを目標にすると直前でスピードが落ちてしまうし、気持ちが勝ってヘッド・スライディングをするのも得策ではないと教わりました。ベースがその先にあると心得ることで、スピードを落とすことなく本物のベースを駆け抜けることができるというわけです〉

池上彰の大岡山通信 若者たちへ
(24)理系・文系大きな違い H26.12.8

理研のような大きな組織のトップは、経営者のはずです。もともと研究者ではあっても、組織のトップに立てば、「研究者です」とばかりは言っていられません。・・・
理研の人たちのほとんどは理科系の人たちでしょう。ひょっとすると、文科系の人間が多いマスコミの批判の意味がわからなかったのではないか。それが、一段とマスコミによる批判・非難につながっていったのではないか。ここに文理のミスコミュニケーションが存在する。そのように感じたのです。