道路橋の維持管理講習会「道路橋床版の長寿命化技術」※定員に達しましたので締め切りました。

橋梁は、これまで社会基盤施設として市民社会を支えてきました。長期にわたり安心して使用できる丈夫な社会基盤構造物によって社会は健全な姿を保ってきたと言えます。しかしながら、その橋梁において近年、種々の因子によって老朽化が進行し、橋梁の長寿命化や維持管理の重要性がクローズアップされてきています。その中でも特に、通行車両の走行荷重がタイヤを介して直接作用する床版において、劣化・損傷が継続的かつ繰り返し発生しており、時には重傷に至るケースも増加しつつあります。

このような状況下で、平成25年11月、国土交通省が「インフラ長寿命化基本計画」を発表し道路橋の長寿命化計画策定の基本方針を示すとともに、平成26年5月には「国土交通省インフラ長寿命化計画(行動計画)」を発表し道路橋に対する具体的な取り組みの方向性が示されています。また、平成26年1月にはNEXCO 3社が、橋梁の大規模更新・大規模修繕計画を発表し、今後15年をかけて変状が著しい橋梁に対し、順次、大規模更新・大規模修繕を実施することとしています。本計画では,道路橋床版に関する費用が,全事業費の60%以上を占めるものとなっており、今後ますます道路橋床版の更新技術や長寿命化技術の重要性が高まってくるものと思われます。

このような状況の下、道路橋床版の長寿命化に資する最新の情報を結集した技術書、松井繁之編著「道路橋床版の長寿命化技術」が発刊される運びとなりました。そこで、(一財)災害科学研究所・社会基盤維持管理研究会【委員長:大阪大学名誉教授松井繁之】では、本書をテキストとして、橋梁の維持管理の実務に携わる技術者を対象とした講習会【道路橋床版の長寿命化技術】を実施いたします。ご多忙中とは存じますが奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。

■   主 催:(一財)災害科学研究所 同・社会基盤維持管理研究会(URL:https://csi.or.jp/content/ )

■   後 援:(公社)土木学会関西支部、(一社)日本橋梁建設協会、 (一社)近畿建設協会、(一社)プレストレスト・コンクリート建設業協会関西支部、(株)日刊建設工業新聞社、(一社)建設コンサルタンツ協会近畿支部

■   日 時:平成28年10月25日(火) 13:00~17:00

■   会 場:建設交流館 8Fグリーンホール  大阪市西区立売堀2-1-2(地下鉄本町駅(22)(23)、阿波座駅(2)、西大橋駅(1) TEL:06-6543-2551

■ プログラム

司 会   (株)維持管理工房 研究室長  古市  亨

13:00~13:10

開会挨拶 「道路橋床版の長寿命化技術」の発刊に当たって

社会基盤維持管理研究会委員長 大阪大学名誉教授  松井 繁之

13:10~13:50

第1章 序 論第2章 疲労耐久性向上のための構造改良

(株)富土技建 事業本部長  石﨑  茂

近畿大学 理工学部 社会環境工学科 教授  東山 浩士

13:50~15:00

第3章 床版長寿命化のための水の制御    第4章 床版材料に関する長寿命化技術

施工技術総合研究所 研究第2部 部長  谷倉  泉

(株)サンブリッジ 代表取締役  三田村 浩

15:00~15:10 休 憩

15:10~15:50

第5章 PC床版の高性能化と長寿命化   第6章 合成床版の構造改良と適用事例

(株)CORE技術研究所 代表取締役  真鍋 英規

15:50~16:25

第7章 既設床版の補修技術   第8章 床版取替え工法

川田工業(株) 技術部   部長  街道  浩

16:25~16:55

第9章 橋梁長寿命化のための桁端部の構造改良

西日本高速道路エンジニアリング関西(株) 技師長  樅山 好幸

16:55~17:00

閉会挨拶 (株)富土技建 事業本部長  石﨑  茂

(なお、プログラムは当日の都合により一部変更となる場合がありますのでご了承願います。)

■   継続教育認定

(公社)土木学会(CPD):認定番号JSCE16-0868、3.8単位

(一社)全国土木施工管理技士会連合会(CPDS):4unit

■   参加申込

①    申込先:(一財)災害科学研究所 TEL: 06-6202-5602 FAX:06-6202-5603

e-mail:saiken@csi.or.jp

申し込み用紙に記入の上、FAXまたはe-mailでお申込み下さい。

②    定 員:200名程度    ※定員に達しましたので締め切りました。

③    参加費:10,000円

※当日テキストとして松井繁之編著「道路橋床版の長寿命化技術」(森北出版)を配布いたします。