構造物変位計測技術研究会

研究会名称構造物変位計測技術研究会 区分SPR-B[共同提案型]
委員長松井 繁之 構成員7名
幹事長 夏川 亨介
活動目的・内容 (研究の名称)
構造物の微小鉛直・水平変位計のシステム開発

(研究の内容・目的)
システムの概要これまでの経緯
本変位計測システムの概要および構成は以下の2点である。
① 構造物の2点間を両端に固定装置を設け、その間を特殊ワイヤーで緊張し、それを不動線として固定端間の任意位置で、構造物の鉛直および水平の微小変位を変位センサーで計測する。
② 装置は両固定装置、固定間に緊張するワイヤー、任意の位置に設置する変位センサーおよびデータ収録、通信および解析ソフトである。

前年度の活動

過年度までは現場作業の省力化の目的で緊張したワイヤーは防護のない裸の状態を利用することとしていたが、実構造物での試験の結果、ワイヤーの微振動の処理が信頼性を損なう結果となった。2024年度は、上記の結果を踏まえ、ワイヤーは透明の保護管で覆うこととしシステムのパーツ改善・工夫に取り組んできた。上記の経緯を受け、2024年度の研究開発の内容は、更新後のパーツを搭載したシステムを用いて、実験および顧客からの注文を受けた業務の2本立てで推進し、システムの汎用性および信頼性向上に取り組むと共に、計測結果のビジュアル化にも工夫を凝らした。

2024年度の研究成果と実用化の目途
当研究を通して、過年度までに鉛直・水平変位計および加速度計を用いた傾斜角測定システムは、商品の域に達した。2024年度は、この2種の計測システムを用いて、鉄道高架橋に近接して施工される、地下水道施設工事の影響を計測する提案が採用された。およそ半年間の実計測結果より、いくつかの知見を得られたので、この知見を元に2種のシステム改善・工夫を研究することにより、鉛直・水平変位計および加速計のシステム全体のグレードアップと品質・信頼性向上に努め、実用化を確実なものとした。

今年度の活動
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